タイにおける日本のプレゼンス
 2017年10月のJETROの調査では、タイに進出する日系企業はこの三年で約20%増加し、現時点で5,400社に達します。以前は過半数を占めた製造業ですが、直近3年で進出した日系企業は製造業約200社に減少し、非製造、サービス関連企業が630社と比率が大きく逆転しています。
 特に卸売業、会計事務所、人材紹介、コンサルタント業、コールセンターなどの専門サービス業が目立ちます。また、中小企業の進出数(432社)が大企業(404社)を上回っており、日本の特徴的なサービスを持つ企業が新天地を求め進出が増加している様子が伺えます。ちなみに、バンコク日本人商工会議所の会員数は現在約1750社で全体(5400社)の1/3程度が加盟しています。
 国別の在留邦人数は,多い順に米国42万1,665人(約32%),中国12万8,111人(約10%),オーストラリア9万2,637人(約6.9%),タイ7万337人(約5.3%),カナダ7万174人(約5.2%)となっており,5か国で全体の約6割を占めます。タイの2007年対比の増加率は65%と上位5カ国の一番高い伸び率を示します。
 タイ在留邦人数は右肩上がりに増えており、08年にリ-マンショックがあり日本経済も大きく沈んだ時期もタイに住む日本人は増えています。
 医療(病院・歯科・薬局)、飲食店(約2800店の日本食レストラン)では日本語が通じ、教育面でも世界最大級の日本人学校(約3000人)や多くの日系幼稚園が隣接します。